八幡浜港みなとまちづくり協議会では、これまでに取り組んできた社会実験やアンケート調査結果をもとに「八幡浜港振興ビジョン実現に向けたまちづくり提言書」をとりまとめ、平成20年2月13日、市長へ提出しました
 
調査結果

八幡浜港振興ビジョン実現に向けたまちづくり提言

 八幡浜港みなとまちづくり協議会が過去5年間にわたり実施した社会実験・アンケート調査等の結果を基に、八幡浜港振興ビジョンの実現およびこれを通じたみなとを核とする地域再生に向け、以下の通り提言いたしたい。


1.八幡浜の魅力の認識

 八幡浜が有する優れた地域資源の魅力を市民一人一人が再認識し、港湾整備を機にこれを外に向け発信していくという基本姿勢に立つこと。特に「魚」「みかん」「歴史的なまちなみ」については外部からの評価が高く、これらを軸としたまちづくりを一層推進することが望まれる。 特に「魚」に関しては、豊富な魚種や地元特有の調理方法など魚に関する知識を来訪者にわかりやすく伝えることにより、「魚のまち」をアピールしていく努力が必要である。また市民が自分達のまちをより知るために、市民向けのガイドツアー、学校教育における地元体験カリキュラムなどを実施することも有効である。

2.交流人口拡大プランの実施

 上記1のさまざまな地域資源を有機的に結びつけ、海鮮朝市、まちなみウォッチング、体験型観光などの交流人口拡大プランをさらに磨き上げ、実施すること。例えば、海鮮朝市で購入した魚介類の持込調理サービス、まちなみウォッチングにおける酒蔵・旗店などの探訪、みかんのもぎとり、ちくわ作り体験などは評価が高く、こういった地域密着型プランを指向することが有益と思われる。 また来訪者が手近に地域資源に触れることができるよう、地元特産品の物販や観光魚市場などの整備が望まれる。

3.人にやさしい施設整備

 市民や来訪者(フェリー客や観光客など)から要望の多い施設を整備すること。具体的には、停めやすい駐車場、きれいなトイレ、わかりやすい案内板など、人にやさしくセンスの良い施設を、港湾整備にあわせて設置していくことが望まれる。また市民や来訪者が八幡浜の隠れた魅力を探訪できるよう、インフォメーションセンターを設置し、地域コンシェルジェ機能を持たせることも大変有益で、これらは「みなとオアシス」の機能強化や八幡浜港全体のイメージアップにも大きく資するものである。

4.安全・安心のまちづくり

 上記1~3を実施するに際しては、市民および来訪者が常に安全・安心が確保された環境のもと生活や交流を楽しめるよう、警察関係施設の整備も含め防犯や歩行者の動線確保に十分配慮すること。またあわせて八幡浜の地域ブランドである魚、みかんなどに関する「食の安全」に特に留意し、これまで築き上げてきたブランドイメージを守っていくこと。

5.地元との協働

 運輸・観光・食品関連などの地元企業や商店街、一般市民と連携して、まちづくりを推進すること。具体的には商店街組合やボランティアガイドグループ、ちゃんぽんによる町おこしグループ、郷土料理グループ、釣り同好会などと協働して、港湾整備を八幡浜全体の活性化につなげることが必要と思われる。また新たに整備される施設に、これら各グループの連絡・活動拠点としての機能を持たせることも大変実効性があるものと思われる。


6.域外との活動交流

 交流人口拡大策の一環としての域外PR戦略、松山、臼杵といった域外の応援団づくりなどを進めること。また大洲、宇和など近隣の地域とあわせて楽しみたいという来訪者も多く、これらの地域と一体的に活動することで地域資源の魅力をさらに増進させることが可能である。

7.まちづくり推進体制の維持

 港湾整備というハード面の構築と並行して、当協議会がこれまで進めてきたソフト面のまちづくり活動を引き続きバックアップしていくこと。 なお協議会のあり方については、今後望まれている市民への啓蒙活動やまちづくり人材の育成など、より実効的な活動が可能となるよう、必要に応じNPO法人化など組織体制を含めた見直しも視野に入れる。

なお、以上を踏まえ、具体的な施設整備としては別紙の事項を提案する。
 
以 上
(別 表)
施  設
機      能
特産品販売所
来訪者が魚・みかん・地酒・雑貨など地元の特産品に 直接触れたり、購入して味わうことにより、八幡浜の 魅力を肌で感じさせる。 (参考事例:足摺黒潮市場)
観光魚市場
来訪者に実際の魚市場を体験させるとともに、魚に関 するさまざまな知識を学習する場や、気軽に魚介類を 食する場を提供し、「魚のまち八幡浜」のシンボル的な スポットとする。 (参考事例:下関唐戸市場)
インフォメーションセンター
市民・来訪者が八幡浜の魅力を認識し、各人の興味に 従って自由に探訪できるよう、古いまちなみ、飲食店、 商店などの観光情報や、歴史、産業、特産品などの知 識を提供する。またあわせて地元NPOやまちづくり グループの交流活動拠点としての機能を持たせ、内外 に対する情報発信や人材育成の場とする。 (参考事例:坂の上の雲記念館)
オープンスペース
市民・来訪者の憩いの場としての、デッキ、緑地、 遊歩道など。 (参考事例:門司港レトロ地区)
補助施設
わかりやすく停めやすい駐車場、センスの良いトイレ、 案内板、安全・安心に留意した歩行動線設定など。
 
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